加工技術・素材・製品名から見る加工事例

エッチング加工 チタン(Ti)

チタン(Ti)へのフォトエッチング加工

【チタンの特徴】チタンとは、元素記号 「Ti」で表される銀灰色の高価で高品質な金属です。チタンが工業などで幅広く使用されるようになったのは戦後の事です。日本の高度経済成長期を支えて来た材料となります。チタン材料の開発当初は、航空機やロケットなどに多く使用されていました。その後、製造技術の進歩とともに、コストダウンが図られ、多種多様な分野での需要が増加しました。原子力発電所や化学プラント、海洋建造物、建築屋根材、ゴルフクラブ、人工関節など、その用途と可能性は広がっています。

【チタンの種類】 チタンは主に「純チタン」と「合金チタン」に分ける事が出来ます。「純チタン」は、不純物を微量しか含んでおらず、その性質などにより「JIS1種」から「JIS4種」までの4種類に分類されます。一方、「合金チタン」は、本来持っているチタンの特性を活かしつつ、アルミニウム、バナジウム、パラジウム、モリブデン、クローム、ニオブなどを添加する事により、機械的・物理的・化学的な性質を高めた合金として、先端製品、未来技術の開発に不可欠な材料として活躍しております。

【軽い】純チタンは、物質の重さを表す基準である比重の数値が4.51です。その重さは鉄の3/5、銅の1/2程度となります。

【強度が高い】 チタンの強度は鉄の2倍、アルミの3倍程度有ります。軽さの特徴を活かし、身近なアクセサリーや眼鏡、ゴルフクラブなどにも使用されます。アルミ(比重2.7)よりは比重が高いですが、高い強度と耐食性を持ちながらこの軽さを活かして、他のメジャーな金属と比較しても、抜群の性質を持っている金属と評価されております。またチタンにはバネ特性があり、しなりやすく、衝撃で割れたり折れたりする事が少ない事から、より高い強度が要求される航空機やロケットの部品の材料として使用される事も有ります。

耐食性が強いチタンは、耐食性が高く、錆びにくい材料となります。錆びにくいとされているアルミニウムよりもさらに耐食性が強い金属です。中でも海水耐食性は白金(プラチナ)に次ぐ強さを誇り、船舶や橋の足など海洋建造物の素材などの材料としても使用されます。

【安全性が高い】チタンは体に優しく安全な金属です。金属アレルギーを持つ人に対しても、アレルギーが起こりにくく、有毒性もない為、人の肌に触れる眼鏡や、医療用の道具や体内に埋め込む器具にも使用されます。金属と汗などの水が触れる事によって、イオンが発生し、それが原因となって金属アレルギーを起こす事に繋がります。しかし、チタンの場合、イオンがほとんど発生しない為、金属アレルギーを引き起こしにくいとされています。他にも、チタンには熱や電気を通しにくい特徴や、環境にも優しいメリットがあります。他金属に比べメリットが多く、多岐にわたる分野で活用されている金属となります。

【加工が難しい(難削材)】チタンのデメリットは、加工が難しい点です。チタンは強度が高い為、溶接もプレス成形も切削も難しいです。難削材と言われ、加工するにはチタンの特徴に合わせた方法と高い技術が必要です。しかし、平井精密工業のエッチング加工では、チタンに対しても、容易に形状の作成が可能となります。

【平井精密工業のエッチング加工について】

平井精密工業のエッチング加工は、チタン(Ti)に限らず、さまざまな材料への加工が可能です。

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エッチング加工

仕様詳細