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ハーフエッチングとは

エッチング加工 ハーフエッチング加工

平井精密工業は、エッチング加工を得意としているメーカーです。金属板材の表裏から腐食(エッチング加工)を行う事で、多孔(メッシュ、フィルター)やスリットなど、ご要望の形状へ金属板材を貫通させて作製致します。これに対して、金属板材の片面からのみ腐食(エッチング加工)を行う事で、部分的に、厚み方向への段差形状を作製する事が出来ます。このような加工方法をハーフエッチング加工と呼んでおります。

【ハーフエッチングの加工方法】  
平井精密工業のエッチング加工は、金属板材に対し、両面にレジストと呼ばれる感光性の保護膜を貼り、作製したい形状が描画された原版を使用して、紫外線を照射させ、必要な形状を金属に転写します。ここで腐食(エッチング)したいところ、腐食(エッチング)させたくないところを区別させ、エッチング加工を行います。 平井精密工業のエッチング加工は、金属板に対して、両面に作成したい形状を転写させる事がキーポイントとなります。

貫通させる形状を作製する場合は、金属板材に対し表裏(両面)に同じ形状を転写させます。その後、エッチング液を金属に当て、両面から腐食(エッチング加工)を行い、溶け込んだ突き当りで金属板材が貫通致します。

エッチング加工の詳細は下記の「エッチング加工」をクリックして下さい。

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エッチング加工

これに対しハーフエッチング加工は、片面には腐食(エッチング加工)させる形状を転写、逆面には腐食(エッチング加工)させない為の形状を転写します。そうする事で、片側からのみ腐食(エッチング加工)が進み、未貫通の状態で金属の加工を行う事が出来ます。これがハーフエッチングの簡単な製造方法となります。

ハーフエッチングの厚み方向への深さ(深度)については、通常板厚に対して60~70%程となりますが、ご使用される用途によって浅くしたり、深くしたり、深さ(深度)の調整を行う事も可能です。ハーフエッチング加工を用いる事で、ハーフ溝、流路といった形状の加工対応も可能となります。

平井精密工業では、ハーフエッチング加工と機械加工を組み合わせて、ハーフエッチング加工による溝加工や流路を作成し、貫通部や外形はレーザー加工やワイヤー加工にて対応する複合加工も可能です。御支給を頂いた材料に、ハーフエッチング加工による溝加工のみを行う事も出来ます。 

 

加工事例として「段付きリードフレーム・異形状リードフレーム」をクリックして下さい。

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段付きリードフレーム・異形状リードフレーム

仕様詳細