加工技術・素材・製品名から見る加工事例

シールリング・キャップ

エッチング加工 シールリング キャップ

平井精密工業は、エッチング加工にてシールリング、キャップの作製を行う事が出来ます。

 

【シールリングとは】

シールリングとは液体、気体などの流体の漏れや外部から内部への異物侵入を阻止する為に使用される部品です。
パッキンやガスケット、Oリングなどのシール材のその多くはゴムで作製されておりますが、平井精密工業ではエッチング加工にて金属製のシールリングをお手伝いさせて頂いております。

 

 【キャップとは】

キャップとは通信インフラを支える光通信パッケージ部品等で使用され、平坦度や精度が要求される部品となります。
スマートフォン、タブレット端末等の電子機器で使用されるSAWフィルタ、水晶振動子の様な電子部品は、開口を有するケースに収容し、蓋を被せ封止を目的としたパッケージを行うといった機構に使用される事が有ります。
蓋(ふた)の用途として利用される為、外周部付近には段付き形状が必要となります。
平井精密工業ではハーフエッチング加工を利用して段付き形状として対応が可能となります。

 

【エッチング加工・ハーフエッチング加工について】

段付き形状を作製しようとした場合、マシニング加工等の機械加工は物理的に掘り込みを行う為、大きな反りや歪、厚み方向のバリが発生する事が有ります。

エッチング加工では、加工時に物理的な力や熱による影響を受けない事から、反りや歪みの発生が少ない、また腐食加工の為、厚み方向のバリが発生しないとうメリットが有ります。
通常のエッチング加工は、金属板材の表裏から腐食を行う事で、多孔やスリット、ご要望の形状を貫通させて作製を行っております。

これに対して、金属板材の片面からのみ腐食を行う事で、部分的に段差を掘り込んだ形状を実現する事が出来ます。
このような加工技術をハーフエッチング加工と呼んでおります。

キャップではこのハーフエッチングの工法を活かしてお手伝いをさせて頂いております。

マシニング加工等の機械加工と比較して、反りや歪みは発生しづらいですが、掘り込みの深度が深い場合、またはハーフエッチングのエリアが広い場合は、反りが発生する可能性も有ります。
ご依頼の際には、試作にてご仕上がりレベルを確認下さい。

 

【エッチング加工で対応で出来る材質について】  

平井精密工業のエッチング加工では、Ni合金(コバール、42アロイ、アンバー)、SUS(ステンレス)、Cu(銅)、Fe(鉄)、Aⅼ(アルミ)、珪素鋼板、Ag(銀)、Ti(チタン)やアモルファス、パーマロイ等の特殊材も対応可能です。