加工技術・素材・製品名から見る加工事例

ワイヤーカット加工(機械加工)

ワイヤー放電加工(機械加工)

平井精密工業は、エッチング加工以外にも、機械加工の設備も複数台保有しており、ワイヤーカット加工による対応が可能です。

【掲載画像サンプル】
材質:SUS 
板厚:15㎜
加工ブロックサイズ:20㎜角 
加工面粗さ:Ra0.8μm以内、Rz6.3μm以内
寸法公差:±10μm以内

【対応可能材質】
ステンレス、鉄、42アロイ、ケイ素鋼板、アルミニウム、真鍮、銅、チタン、銀
【対応可能板厚】
0.03~29mm

【ワイヤーカット加工とは】
ワイヤーカット加工は、極細のワイヤー線(Φ0.05㎜~Φ0.3㎜程度)に電流を流し、加工物の放電熱により金属を溶かしながら切断をしていく加工技術となります。
基本的に導電性の有る材質であれば、どのような金属でも加工可能です。薄いアルミ板から厚さ50㎜の超硬素材まで幅広い素材に対して加工を行う事が出来ます。
加工精度も非常に高く、複雑な形状に加工する事も可能なので、主に精密部品の加工に使用されています。

【ワイヤーカット加工の特徴・メリット】
■導電性が有れば、材料の厚みや硬さに関係なく加工を行う事が出来ます。
■高精度な加工が可能。研磨機と同等の寸法精度(0.005㎜単位)を出す事が可能です。
■複雑な形状の加工が可能です。
(通常は困難な形状も一度に加工する事が出来ます。直線や円弧、小径Rなどの組み合わせも対応出来、上下のワイヤーを使い分ける事でテーパー形状の加工も行えます。)
■バリの発生が有りません。
■工具が不要。ワイヤーカット放電加工機の工具は、比較的安価な黄銅性のワイヤー線のみとなります。
■無人運転及び夜間運転が可能です。

【ワイヤー加工のデメリット】
■導電性のない材料は加工できない。
■加工速度が遅く、大量生産には不向き。
■底が必要な、ザグリ加工などは出来ない。
■加工物に対し、水平方向の加工は出来ない。
(必要な場合は、一度、加工物を向きを変更して、再度セッティングする必要があります。加工物の大きさによってはこれも不可能になります。)

【エッチング加工とワイヤーカット加工の使い分け】 
平井精密工業では、エッチング加工とワイヤーカット加工を、御要望内容に合わせて使い分けております。

■板厚がt1.0㎜以上で寸法公差が厳しいご要求の場合。
■板厚がt1.0㎜以上で板厚以下の微細な形状が有る場合。
■端面の表面粗さに規格が有る場合。
■ご要望の数量が少ない場合。
■板厚よりも抜き寸法が小さい場合。・・・etc

ワイヤーカット加工とレーザー加工の違い】
平井精密工業では、ワイヤーカット加工以外にも、ファイバーレーザー加工の対応も可能です。ワイヤーカット加工との違いについてお伝えさせて頂きます。

<加工精度>
 ワイヤーカット加工 > ファイバーレーザー加工 
 加工精度は、ワイヤーカット加工が断然優れています。切断面も波打つことなくきれいに仕上がります。
 
<加工時間>
 ファイバーレーザー加工(加工時間が短い) > ワイヤーカット加工(加工時間が長い)
 ファイバーレーザー加工の方が短時間で金属の切断が可能です。ワイヤーカット加工は、精密に放電加工する為、時間が掛かります。ただ、ワイヤーカット加工の場合、板材を重ねて加工する事で、同じものを一度の加工で複数枚製造する事が出来ます。

平井精密工業は、ご要望に合わせて最適な加工方法をご提案させて頂く事が出来ます。気軽にご相談を頂けますよう、宜しくお願い致します。