加工技術・素材・製品名から見る加工事例

溶接加工 電解焼け取り

溶接時に発生する焼けを除去します

【電解焼け取りとは】
平井精密工業では、エッチング加工、ファイバーレーザー、ワイヤー、切削加工などの機械加工に加え、溶接加工も対応を行う事が可能です。
対応可能材質はSUS304、SUS316材となります。

エッチング加工の詳細は「エッチング加工」をクリックして下さい。
↓↓

エッチング加工

機械加工の詳細は「機械加工」をクリックして下さい。
↓↓

機械加工

ファイバーレーザーの詳細は、下記をクリックして下さい。
↓↓

ファイバーレーザー加工(Cu・銅)

ファイバーレーザー加工(アルミ・AL)

溶接加工の詳細は、下記をクリックして下さい。
↓↓

溶接加工

通常、溶接加工を行うと、溶接部に焼けが発生する事が有ります。その溶接加工時に発生する焼けを、電解焼け取りにて除去する事が出来ます。発生した焼け部に薬液を付け、通電させる事で還元反応を利用し、焼けを取り除くといった加工技術です。電解焼け取りとは、物理的に金属表面を削るのではなく、化学的に溶接焼けを除去させて頂く事が出来ます。

【溶接焼けとは】
溶接焼けとは、SUS(ステンレス)や、炭素鋼を溶接した際に起こる現象です。溶接時の熱により焼けが発生する事で、SUS(ステンレス)の特徴である耐腐食性に大きな影響を与えます。一般的にSUS(ステンレス)は錆びにくい材質とされております。その理由としてSUS(ステンレス)には、表面に不動態皮膜という薄い膜が形成されており、この膜が酸や水分の影響で進行する腐食から守ってくれる為、錆びが発生しにくくなっております。
不動態皮膜は非常に安定しておりますが、研削など外部からの機械的刺激により破壊される事も多く、特に溶接時の熱によって溶接焼けが発生すると、外観が損なわれるだけでなく、SUS(ステンレス)自体の組成の変化も伴います。その為、不動態被膜の破壊や異物混入など、トラブルの原因になる事があります。

掲載画像サンプルには溶接後の焼けが発生している「before」と、電解焼け取り後の「after」を載せております。用途によってはこのような焼け取りを行う必要がないものも多数有るとは思います。溶接加工は様々な場面で使用されておりますが、例えば製造装置向けなどで溶接加工を行い、溶接後の焼けが残った状態での印象は決して良いものでは有りません。

クリーンなイメージが大きい食品向けの製造装置などにも、この電解焼け取りにて焼けの除去のお手伝いをさせて頂く事が有ります。その為、平井精密工業では、加工精度の高さだけではなく、仕上がりの外観の美しさにもこだわった対応を心掛けております。

サンプルを御支給頂き、電解焼け取りのみの対応も行う事も可能ですので、お困り事が有りましたら、ご相談頂けますよう宜しくお願い致します。